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日本に限らず、目下、アジアの現代美術は国際展全盛の時代を迎えており、06年9月には韓国の光州ビエンナーレ、中国の上海ビエンナーレ、シンガポール・ピエンナIレなどが一斉にオープンしている。背景にはニューヨークやパリを中心とした〓花的な美術のありようを克服しようとする多文化主義の思潮が息づいているが、見方によれば各国、各都市がそれぞれに文化的ヘゲモニーを競い合う時代といえなくもないだろう。ヨーロッパでも07年の6月には、壮大な規模のベネチア・ビエンナーレ(イタリア)とカツセル(ドイツ)のドクメンタ展が予定されており、東西ともに現代美術の中心的な舞台は、美術館や画廊から国際展に移行してしまったかの観がある。とは…