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厚生労働省では、成人のカルシウム所要量を1日当たり600ミリグラムと定めていますが、カルシウムを体内に蓄積して、骨の量を減らさないようにするには1日800〜1000ミリグラムが必要になります。さらに、骨租髭症の治療となるとこれを上回るカルシウムが必要といわれています。ところが日本人のカルシウム摂取の実態はお粗末で、厚生労働省が実施している国民栄養調査の結果を見ると、カルシウムだけが所要量の約90%にとどまっています。この理由としては、?日本の土壌や水道水はもともとカルシウムの含有率が少なく、野菜類や飲料水からとるカルシウムの量も必然的に少ない?ごはんと味噌汁、漬物といった食生活が長く続き、牛乳やチーズなどの乳製品を摂取する習慣が少なかった?魚ばなれが進み、イワシなどを丸ごと食べる機会が減った?外食やインスタント食品が増え、カルシウムをとる機会が減少したなどがあげられます。